PQQ(ピロロキノリンキノン)
PQQ(ピロロキノリンキノン) とはビタミンと似たような働きのある物資で、ヒト体内においてもエネルギーをつくり出す細胞内の器官などに存在し複数の活性酸素を抑制する効果が確認されている抗酸化成分です。母乳に多く含まれていると言われ、食品ではココア、納豆、大豆、豆腐、パセリ、ピーマン、キウィフルーツ、パパイヤなどに微量含まれています。
含有量が少ないため通常の食事量では体に必要な量をとることができません。
卵子の質が落ちる理由
卵子の質が落ちる理由の一つが活性酸素の増加です。活性酸素とは細胞伝達物質や免疫機能として働いているのですが、過剰な産生は細胞を傷害し、がん、心血管疾患ならびに生活習慣病など様々な疾患をもたらす要因となります。そのため生体内には、活性酸素の傷害から生体を防御する抗酸化防御機構が備わっていますが、代謝異常や年齢が高い方などは抗酸化因子を十分につくることができません。この抗酸化力が衰えるとこの活性酸素により卵胞が成熟できず閉鎖してしまう原因になります。
PQQ (ピロロキノリンキノン) をとることにより、エネルギーを作り続けるようにして卵胞の成熟をうながし、排卵を助ける効果があると言われています。
PQQ (ピロロキノリンキノン) の作用、効果
抗酸化成分としてよく知られたものにポリフェノールがあります。しかし、ポリフェノールは分子量がとても大きく腸管などから吸収されますが作用は限定的です。健康をサポートする面ではいいかもしれませんが、卵巣内の卵胞の中の細胞まで届くには分子量が小さくなければなりません
マウスを用いた研究において抗酸化サプリ PQQ (ピロロキノリンキノン) を投与するタイミングをFSH製剤よりも早めることでPQQ (ピロロキノリンキノン) の摂取の効果が認められたというエビデンスがあります。研究によるとPQQは胃酸に負けず血液で体内を巡って卵巣に届き、卵胞の中の細胞のミトコンドリアに届きエネルギー産生を助けます
ポリフェノールなどに比べ体内に吸収されやすく、卵巣の細胞によりダイレクトに作用する事が実証されています。
不妊治療においては排卵誘発を行い、より多くの質の高い卵子を得て、着床に至る受精卵に達する事を期待します。しかし、卵巣内の代謝や血流が悪ければ卵巣発育が遅れ、無排卵や卵子の質が低下する可能性があります。良い受精卵を作るためには、卵子と卵巣内細胞がお互いに良い状態であることが大事なポイントとなります。
PQQ (ピロロキノリンキノン) のサプリ
PQQ (ピロロキノリンキノン) においては不妊治療におけるエビデンスが待たれるのですが、マウスを用いた研究では卵巣内の細胞への作用が認められています。
そのよな科学的エビデンスがあることはPQQを治療のサポートをするサプリとしておすすめしやすいところです。
食事で十分に摂れていれば必要ありませんが、足りていない方には効果を感じやすいのではと考えます。
参照:jineko2021
PQQ (ピロロキノリンキノン) の効果は理解できたでしょうか。抗酸化力は多くても少なくてもいけませんね。
文書にもあるようにサプリを摂っていても卵子と卵巣内細胞がお互いに良い状態であることが大切です。
今、ご自分のお腹を触ってみてください。冷えていませんか。足元は靴下をはいていますか。
体が冷えていると体内の血流が滞ってしまい、卵巣内に栄養を運び込むことができません。
特にこの時期(夏場)は暑い日が続き、室内の温度を下げ冷たい飲食物をとりがちです。
熱中症にならないためにも室内の温度調節や水分をとることはとても大切な事ですが過度に冷やすことは控えましょう。
(室内温度を低くしすぎる、氷の入った飲み物をとるなど)
体を冷やさない対策法
- クーラーだけでは室内温度が下がりすぎてしまうので扇風機も併用して使用する
- 靴下をはき、腹巻をする
- 夜は39~40℃のお風呂にゆっくりつかる
- こまめに水分をとる
その他、冷え対策ではお灸が効果的です。足首周りにはお腹に関係するツボが多く存在しています。逆に言うと足首周りが冷えているとお腹も冷えてしまいます。
長生灸とよばれるお灸は自宅で簡単に行うことが出来ます。以下のツボを参考に生活にお灸を取りいれてみて下さい。
ツボ
三陰交(さんいんこう)4
内くるぶしの頂点から指4本分上。骨際にあるへこんでいるツボ。
照海(しょうかい)8
足の内くるぶしの頂点から真下に指幅2本下。三陰交と並ぶ女性のツボといわれています。
足の冷えによって起こるむくみや脚のつりなどにも有効です。
足三里(あしさんり)
ひざのお皿の下にある外側のくぼみから指幅4本下。体全体の血行をよくする養生のツボです。
筋肉の疲れをとり痛みをやわらげる効果もあります。
まだまだ暑さは続きますが体を冷やし過ぎないように生活してください。