疲労困憊・妊活・妊娠中~出産までのケアにも入浴がおすすめです
今年も早一ヵ月が経とうとしています。そろそろ疲れがたまってきていませんか。
疲れが取れるメカニズムは体内にたまったCO2や活性酸素などの老廃物を排出して、酸素や栄養を新しく補給する事です。
その為に血流を良くすることが大切になります。
身体の隅々までに血液が行きわたっていくと、疲労回復をしていくというメカニズムです。
その為には鍼灸はもちろんおすすめです。お灸もお家でできる血流UPの方法です。
しかし、ツボの場所が分からない・火が怖いなどありますので、今日は入浴方法をお勧めします。
妊活や妊娠中の入浴の効果
妊活や妊娠中のお風呂の入り方について聞かれることがあります。
おすすめはお湯は40℃位で全身浴でかたまでつかり、時間は10分から15分がいいです。
10分も入れないという方は時間を分けて、5分を3セットや6分を2セットでもいいそうです。
妊娠中に湯船につかることで、副交感神経が優位になりリラックスします。
またお腹が温まることで張りがなくなり胎動がより感じやすくなります。
お腹が温かく、張りの少ない状態であると、逆子や切迫早産などの予防にもなります。
お産の際にも体が温かい人の方がお産がすすみやすいとも言われています。
長い時間浴槽につかっているとのぼせやすくなりますのでおすすめの入浴時間、40℃くらいで15分くらいを目安に温まってください。
妊活中の方も同じです。特に採卵前や移植前などは緊張して交感神経が優位になってしまいます。
忙しい日でも必ず10分程度湯船につかり副交感神経を優位にできるよう意識しましょう。
また、妊娠しやすいふっくらとしたお腹にするには特に骨盤内の血流を改善しなければなりません。
お腹だけでなく手や足が冷えているとなかなか血流がめぐりません。
湯船につかり全身を温めることで妊娠しやすい体質つくりにもなります。
体外受精中の方は採卵後や移植後にクリニックから入浴を控えるよう指導がある場合には指示に従ってください。
お風呂の温度は何度?
先程ももうしましたが、お風呂の温度は40℃がいいです。
私達の体は平常時の深部体温が37度と言われています。
深部体温よりも少し熱めの40℃のお湯につかるとスムーズに体温が上がり適度な温度が保たれます。
深部体温と同じくらいの温度ですと心臓などに負担がかかりにくくリラックスできますが、浸かっているうちに深部体温以下になってしまいます。
また、江戸っ子のように温度が高いお風呂を気にっている方がいますが、温度が高すぎると自律神経の交感神経が優位になる為、活発モードになります。
朝に入る場合はいいですが、夜に入る場合は副交感神経を優位にしてリラックスモードにするといいです。
一日のストレスや疲れを癒すという意味でも40℃が最適と言われています。
半身浴か全身浴
何年も前に半身浴がはやりました。
心臓に負荷がかからず、長い時間はいる事により汗をしっかりかく事が出来るのでダイエットになるのでは・・・と言われていました。
しかし、実際おこなってみると肩が寒い、風邪を引いた、痩せないという事はありませんか?
今回おススメしている全身浴は半身浴よりも体が温まりやすく、血流がアップします。
半身浴はお湯が少ない分、入浴時間が同じ場合は全身浴よりも効果が半減します。
また、途中でお湯の温度が下がりすぎないように注意して温度調整を行ってください。
入浴剤
香りもさまざまですが、バスソルトや泡のものなど入浴剤は色んな種類が出ていますね。
バスソルトは保湿効果や温浴効果が期待できます。
疲れをとるには硫酸ナトリウムが入ったものや泡が出る炭酸系のモノが良いと言われています。
湯冷めに注意
お風呂でしっかりと温まったのに、浴室からでると寒い!なんてことはありませんか。
入浴前、浴室暖房を入れそのまま入浴してしまうとすぐに体が温まったと勘違いしてしまいます。
入浴中の暖房は消す又は弱の設定に変更しましょう。
入浴後はタオルで身体の水分を拭いたら寝間着を着て冷えないようにしてください。
湯冷めは妊活や安産の大敵です。風邪をひく原因にもなりますので、湯冷めしないよう心がけましょう。
やる気が出ない時の入浴法
やる気が出ない時は42℃で5分お風呂に浸かるといいです。
朝などはお風呂に入る時間がとれない場合はシャワーでもいいと言われています。
お風呂で首元や目周りにホットタオルをあてる事もおすすめです。
スマホやPCで疲れた目を温めると目の周りの筋肉が緩み血流が良くなり一時的に下がった視力が上がる効果もあると言われています。
ホットタオルの変わりに熱めのシャワーをさっと当ててみても効果があるそうです。
逆にイライラしたり焦ったりしている時はリラックスモードを引き出す副交感神経を優位にしてあげるように長めに40℃で20分入るのがいいです。
これも長ければ長く入っていたいと思いますが、お肌のうるおいが保てなくなり乾燥してしまうので長湯は禁物です。
また一日に何度もお風呂に入るのも乾燥が進むので気を付けて下さい。
毎日お風呂に入る人は3年後要介護になるリスクが29%低いなど健康長寿にもいいと言われています。
用途や目的に合わせて温度や浸かる時間を変えてみるだけで身体の調子を整えることも出来ます。
妊活にも逆子予防にも、肩こりにもいいのでぜひ役立ててみて下さい。
< 余談 >
妊活をされている方の中にも、パーソナルトレーニングやヨガ、自宅でのウオーキングや筋トレなど運動を取り入れている方が多くいらっしゃいます。
激しい運動を行いひどく筋肉痛が出たときにお勧めの入浴方法です。
温冷交互浴
筋肉痛が出た時におすすめなのが温と冷を交互に入る入浴法です。
近年アスリートの方が疲労回復法として積極的に用いています。
温かいと血管が拡張し、冷たいと血管が収縮します。
拡張と収縮を繰り返す事により血流がよくなり、筋肉痛などを引き起こす炎症が収まりやすくなると考えられています。
ご自宅でするのはなかなかむずかしいのが問題ですが。。。
みやび鍼灸院