生理中の不調はなぜ起きる?PMSや生理にまつわる疑問・痛み止めの選び方について

生理中の不調

生理中にお腹の痛みや腰の痛み、イライラや抑うつ感などなにかしらの不調を感じている女性は約7割ほどいると言われています。
多くの女性が生理に悩んでいることがわかりますね。
生理が始まり不調を感じていてもなんとなくやり過ごしたり、我慢している女性は多いのではないでしょうか。
同じ女性でも不調の感じ方はそれぞれ。
不調を解消して快適に過ごすためにも生理としっかり向き合うことが大切です。

生理の不調はなぜ起きる?!

女性の体のリズムには二つの女性ホルモン(卵胞ホルモン・黄体ホルモン)が大きく関係しています。
生理周期に合わせて女性ホルモンの分泌量が変化すると不調が起きやすくなります。
その中でも特に不調を感じやすいのは生理前や生理中なのです。

生理直前になると二つの女性ホルモンが減少することでめまいや頭痛が起こってしまったり、生理中は出血に伴うさまざまな不調を感じたりします。
特に排卵後は黄体ホルモンの作用によって心身に不調が現われることがありますが、これを「月経前症候群」といいます。
むくみやだるさ、腹痛、腰痛、肩こり、感情のコントロールができないなど約200種類くらいの症状があると言われています。
ほかにも生理に関わる症状には、月経困難症や月経不順などがあります。
その時の生活環境や女性ホルモンの感受性は人によって異なるので不調にも大きな個人差はありますが、どの症状にも「 今の体の状態と向き合って 」という体からのサインなのです。
これらをうまくキャッチして自分自身と向き合いましょう。

生理とこころのつながり

生理の不調を改善する方法は、「 質のいい睡眠・バランスの良い食事・体を冷やさない 」
など基本的な部分が多いのですが、忙しい毎日を過ごしている女性には難しい部分もありますよね。
続けるコツは、頑張る時と力をぬく時、リセットする時を自分でメリハリつけてコントロールすることです。
食事や運動なども同じで、食べすぎてしまった翌日には食事の量を調整したり、平日は運動できない分休日は多めに歩いてみる、というように生活リズムが乱れた時にどのようにリセットするかを考えてみるといいでしょう。
 

生理に伴う症状

生理に伴う症状として医学的に代表されるものは4つあります。
症状によっては婦人科での治療が必要な場合もあります。まずは自分の症状をチェックしましょう。

月経前症候群(PMS)

月経が開始する3~10日ほど前から腹痛・腰痛・無気力・だるさ・耳鳴りなどさまざまな症状がみられ、
症状は月経が始まると同時に改善するのが特徴です。
PMSの多きな要因の1つは女性ホルモンの変動といわれていた体の症状だけでなくメンタルにも影響があります。女性ホルモンの分泌には脳にある視床下部というところが関係しています。視床下部は自律神経の中枢でもあるので女性ホルモンの変動が大きい時期には自律神経の変調をきたしやすのです。
加えてPMSは真面目な人や几帳面な人に症状が強く出やすいと言われています。
ストレスや性格的な傾向もPMSを悪化させる要因になります。そのため症状にも個人差が大きくなるのです。
PMSの治療では低用量ピルを選択する場合が多いです。
日常生活に支障をきたすようでしたら婦人科に相談しましょう。

生理不順

ダイエットやストレス、疲労、環境の変化などがホルモンバランスに影響し、1~2ヶ月間生理が不規則になっても、その後、元に戻れば問題ありません。しかし、周期の乱れが3ヶ月以上続く場合は注意が必要です。
☆病院に行く目安
・毎回周期が不規則。3ヶ月以上あくことはない
 (妊娠を希望している場合には早めに受診を)
・3ヶ月以上生理がこないこともある。排卵していないかも
 (16歳以上は病院に)
・6ヶ月生理がこない
 (女性ホルモンがしっかりとでていない可能性が高い。年齢にかかわらず病院へ)

月経困難症

「生理痛」と呼ばれ、腹痛や腰痛などの症状があります。鎮痛薬が効かない重い痛みが続く場合は子宮内膜症やの可能性も考えられます。婦人科での超音波検査をおすすめします。

月経前不快気分障害(PMDD)

PMSよりも精神症状が重く、仕事に支障をきたしたり人間関係に大きな影響がでたりする場合があります。症状によっては婦人科、心療内科が連携して治療が必要な場合もあります。

 

生理コントロールの3つの療法

セルフケアをしたり、痛み止めのお薬を使っても重い症状が続く時は深刻な病気が隠れている場合もあります。早めに婦人科の先生に相談に行きましょう。
 

代表的な3つの療法

*LEP(低用量エストロゲン・プロゲスチン)療法

排卵を一時的にお休みさせて、生理に伴う症状を改善します。服用法には1ヶ月単位と4ヶ月連続服用であれば、年間の月経回数を3回まで減らせる可能性もあります。

黄体ホルモンと卵胞ホルモンを含む低用量ピルを服用
月経困難症(おもに生理痛)、月経前症候群(PMS) 、生理不順を改善
服用は1ヶ月単位または連続投与
慣れるまでは軽い出血、頭痛を伴う場合あり。
血を固まりやすくする血栓作用があるため、服用中は水分補給や適度な運動が必要
費用の目安:1ヶ月3000円前後(保険適用)

*黄体ホルモン連続法

黄体ホルモン剤(ディナゲスト錠)を服用
月経困難症や月経前症候群(PMS)、生理不順を改善
毎朝晩、服用して月経を調整(年間の月経回数を0に減らせる)
血が固まりやすい人、LEPが効かない人におすすめ
費用の目安:1ヶ月約3500円前後

*ミレーナ(子宮内黄体ホルモン放出システム)

黄体ホルモン剤を付加した器具を子宮内に装着
月経困難症や月経前症候群、月経過多を改善
一回の装着で効果が5年間持続する
おもに妊娠・出産歴のある人におすすめ
費用の目安:5年間で約1万円前後(保険適用)

それぞれにメリット・デメリットがあるので自分に合ったものを主治医と話し合い選びましょう。
この3つの方法は月経をコントロールして無駄な排卵を抑え生理に伴う症状を改善するだけでなく、試験や旅行など大事な日の生理も回避できます。
また、赤ちゃんを希望する時はうまく妊娠に結びつきやすくするメリットもあります。

痛み止めの選び方  

生理痛や頭痛は、子宮を収縮させる原因物質(プロスタグランジン)によって起こります。
市販薬の中でも、この原因物質を抑えるイブプロフェン配合のお薬を選びましょう。
ポイントは痛みを感じる前に飲むこと。お腹が張る、腰がだるいなどの予兆を感じた時、早めに飲むと痛みを感じにくくなります。

みやび鍼灸院₋生理中の不調

生理の悩みQ&A

Q、生理のお薬で副作用がでても我慢して飲んだほうがいい? 

A、副作用が出る、お薬が効かないなどの場合はそのまま飲み続けたり我慢したりせず、婦人科に相談してみましょう。
生理の痛みにはピルの活用もおすすめです。

Q、生理の血が黒い(又は茶色)のは異常ですか?

A、血液に含まれる鉄が酸素に触れる「酸化時間」が長くなると茶色や黒色に変色します。月経前半は血液が勢いよく出て、酸化時間は短く赤色のままです。
血液量が減る月経後半はある程度、子宮に溜まって出血するので酸化時間が長くなります。この時、茶色や黒色になっていても心配ありません。
しかし、生理以外の日に茶色や黒色の出血(おりもの)があった場合は異常のサインです。婦人科に相談しましょう。

Q、ピルを長く服用していますが生理痛が改善されません

A、お薬があっていない可能性があります。お薬にはいくつか種類があります。
最初に処方されたお薬を3ヶ月飲んでも改善しなければ他のお薬を選択する事もできます。
また、子宮内膜症など他の原因も考えられます。まずは婦人科で痛みを伝え原因を調べてもらいましょう。

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