みやび鍼灸院 院長 
普段から、頭痛や便秘に悩まれている女性は多く、妊娠後これらの症状がひどくなってしまうケースもみられます。
非妊娠時であれば薬を服用し症状を抑えることもできますが、妊娠中は自分の判断で薬を服用することは危険であり、判断に迷うことがありますよね。
頭痛の種類をあらかじめ自身で理解し、対処法を探していきましょう。
片頭痛とは
特に女性に多いと言われている片頭痛。頭の片側が痛むことに由来しています。
しかし、実際には4割が両側性に発生しています。
飲酒後(二日酔い)、睡眠不足や二日酔い、季節の変わり目、チョコレートやワインなど頭痛を引き起こしやすい飲食物の摂取後など原因ははっきりとわかっていません。
月経の周期と関係するタイプの片頭痛などもあります。
主な症状は拍動性の痛み、数時間から2.3日続く痛み、吐き気を伴う場合もあります。
妊娠中はつわり症状の吐き気なのか判断が難しいところではありますが、ズキズキと脈打つような痛みが数日続き、吐き気などの症状がみられた場合には早めに主治医に相談しましょう。
片頭痛の対策法
めまいや悪心、嘔吐、高血圧を伴っている場合は頭部MRIなど精密な画像診断が必要です。
脳神経外科医を受診しましょう。
原因が見当つく場合には、原因を取り除きましょう。
寝不足に注意
寝不足が原因の場合にはゆっくり休息をとりましょう。お昼寝の時間をとるのもいいですね。
また、体が冷えていると寝つきが悪くなります。
入浴後、湯冷めする前にお布団に入ったり、それでも冷えてしまう場合には足湯をしたり、
湯たんぽで温めましょう。
太渓や失眠のお灸も効果的です。
寝る前のお灸は体を温める作用だけでなく、香りには副交感神経を高める作用もあります。
自律神経の乱れ・季節の変わり目のせい！？
季節の変わり目が原因の場合には自律神経の乱れが関係している可能性があります。
自律神経の乱れは疲労やストレスの蓄積です。心身ともにリラックスできるよう意識しましょう。
その他、体を動かしジワ～と汗をかくと倦怠感がなくなります。定期的な運動は生活リズムも整い、
つわりの軽減やお産に向けての体の準備にもなります。
妊娠初期～中期の方は軽めの運動やストレッチを取り入れてみてください。
飲食物が誘因！
飲食物の摂取後の場合は、痛みの誘因になっているものを食べないことが一番の対策法です。
ですが、食べたくなる時もありますよね…。
飲食物の摂取後に痛みを出さないよう日頃から胃腸の環境を整える事も対策法の一つかと思います。
特に腸は「 第二の脳 」と言われているくらい神経やホルモンを介して脳とつながっています。
緊張するとお腹が痛くなる…といったようにとても敏感でストレスを受けやすい部分でもあります。
胃腸の環境が乱れている方は首から背中が張っていたり、みぞおちが冷えているOR張っている傾向が見られます。妊娠中の場合は赤ちゃんが大きくなるにつれて胃腸も圧迫されてしまいますね。
鍼灸治療では体に存在する体制ー内臓反射を利用し胃腸の働きを促し腸内環境を整えるお手伝いができます。日ごろから糖分や添加物を取りすぎにも気を付けましょう。
緊張型頭痛
緊張型頭痛は元々肩こりや首の凝りがひどい方に多くみられ、後頭部から首にかけ非拍動性の頭痛で、多くの場合両側に痛みが出やすくなります。
原因は、姿勢不良、歯や顎の噛み合わせの異常、不安、ストレス、鎮痛剤の乱用などが考えられます。
カロナールや漢方などの対策法はありますが、薬だけに頼ってしまうと痛みの原因は取り除かれません。
緊張型頭痛の対策方法
片頭痛と同様、めまいや悪心、嘔吐、高血圧を伴っている場合は頭部MRIなど精密な画像診断が必要です。脳神経外科医を受診しましょう。
原因が見当つく場合には、原因を取り除きましょう。
姿勢不良が原因の場合、まず普段自分がどのような姿勢になっているのか気付くことが大切です。
立ち姿、座り姿を横から撮影し猫背になっているのか・腰の状態など確認してみましょう。
猫背(丸まっている背中)で首や肩に負担がかかっている場合には背中をほぐし姿勢を正しましょう。
肩や背中周りのストレッチもいいのですが、一度鍼灸やマッサージ、カッピング療法などで筋肉の緊張をほぐしてからストレッチを行うとより頭痛の対策・予防になります。
肩や背中のストレッチ方法はこちらの記事でも紹介しています。
不妊症・妊婦施術は女性専門 みやび鍼灸院｜肩こり解消ストレッチ
歯や嚙み合わせが原因の場合には妊娠期の歯科検診の際に主治医に相談しましょう。
顎関節症などの場合には顎や頭部の筋肉の硬さ、肩こりが原因になる場合もあります。