冷えって何?
気温が急に下がり、朝晩の冷え込みも日毎増していく季節となりました。手足の冷たさに「冷え」を感じる事も多くなると思います。
でも「冷え」って何なのでしょう?西洋医学には「冷え」の概念はありません。
その為、体温が何度以下になったら「冷え性」という基準があるわけではありません。
それでも「冷え」を感じてる人は多いと思います。
実際に冷たい手足、お腹を触って感じて「冷え性」を感じる事が多いのではないでしょうか?
冬になって気温が下がったら手足が冷えるのは当たりまえ?
「冷え性」って体質だと思っていませんか?体質だからしょうがないって思っていませんか?
「冷え」は症状です。
西洋医学的に言うと基礎代謝が低下する事による産熱不足の症状といえます。
基礎代謝とは生命を維持するために呼吸をしたり、体温を維持したりするために使われるエネルギー消費のことを言います。生きているだけで消費されるエネルギーで、私たちが1日に消費するエネルギーのうち、約70%を占めています。
年齢を重ねていくと基礎代謝量が落ちていき、熱を作り体温を保つ力も落ちていきます。
人間の熱産生の約7割は基礎代謝によるものでその約4割を筋力が担っていると言われています。
よって基礎代謝は「筋力の低下」が原因で落ちるとされています。女性は男性よりももともと筋肉量が少ないため、より顕著に冷えを感じる事となるようです。
また、血流不足、血行不良、などによる循環不全も冷えの症状といえるでしょう。
体質とは遺伝的素因と環境要因との相互作用によって形成される、個々の総合的な性質の事を言います。
「冷え」は生活や運動などによって改善が見込める症状という事になります。
冷える原因は 運動不足による筋力不足、ストレスによる自律神経の不調、など人それぞれですが、対応する事が出来る症状なのです。
体質だと諦めずに生活習慣を見直してみませんか?
厳しい寒さに負けない体づくり!!
【食事】冷えない始まりは朝食から
皆さん朝食は何を食べていますか? “食事を摂る”ことは体を暖める重要なエネルギーです。朝食に重点を置き、一日の始まりは体を温めスタートしましょう。豆乳や植物性のたんぱく質はとても体を温めるオススメ栄養です。
≪品数の少ない朝食は冷えるもと≫
パンとコーヒー・フルーツとヨーグルト・生野菜サラダ・食べないなんて方は要注意!!これらは、体を冷やしやすい食べ物です。
朝食の品数を増やして、体を暖める組み合わせにチェンジしましょう。
≪主食+副菜+汁≫
玄米や雑穀米などの主食、チーズや卵などのたんぱく質野菜の入った味噌汁やスープ。
これは必ず朝食に摂っておきたい3品目です。フルーツを食べる場合はそのあとに豆乳を飲むと腸内環境が整うのでおすすめです。
【服装の工夫】
暖房が入り始め体が温かいような気がしますが、手や足は意外と冷えています。
靴下やレッグウォーマー、ブランケットをうまく活用し、冷えていないかこまめに触りましょう!
また、乾燥も女性の敵です。ハンドクリームもこまめに塗りましょう。
【足湯や足マッサージ】
足は第二の心臓といわれているほど血液循環に関係しています。
足や足裏を刺激することで血行が促進され、冷えの改善だけでなく、新陳代謝がアップしむくみの軽減、自律神経の乱れを整えます。
足湯やリフレソロジーなどを取り入れ足回りのケアをしてみるのもいいですね。
当院でおこなっている足マッサージ⇒ https://miyabi-shinkyu.com/menu-foot_massage/
【お灸】
冷え性の改善にレッグウォーマーが効果的と言われていますが、お灸とレッグウォーマーを1カ月間使用し、冷え性の改善度を比べた時、実際に足の温度を測ってみるとお灸の方が温まっていたという調査があります。
このようにお灸は冷え性に対してとても有効なのです。
お灸は火を使う台座のタイプや火を使わないシールタイプのものなどがあります。
自分で続けられるお灸を選び日常に取り入れてみてください。
冷えに有効なツボは
4・三陰交・・・内くるぶしの頂点から指幅4本上のところ。
8・照海・・・足の内くるぶしの頂点から真下に指幅2本下。
ツボの場所がわからない。自分にあったお灸(種類)がわからない。などお灸に関して気になることがありましたら是非一度お灸治療にいらしてください。