第一回 安産灸セミナー
安産灸とは、お母さんが赤ちゃんの為になにかしてあげたい!という思いから始まっていきます。
16週から20週を過ぎ胎動を感じられたら始めることが出来ます。
だからといって16週から始めなければいけないわけではありません。始めたところからが安産灸です。
妊娠中
浮腫、足のつり、腰痛、早期の破水予防、骨盤位(逆子)予防に役立ちます。
出産時
子宮口の熟化を促し、有効陣痛を促進し、分娩時間を短縮します。
また、無駄な出血を減少させる効果があります。
産後
産後の肥立ちが良い(子宮の回復力が早い)、悪露が1週間くらいで出切り、後陣痛が軽減される。
おっぱいのでがよくなる、子供の無駄泣きが少なくなると 良い事づくめです。
どうしても妊娠までの過程に集中してしまいがちだったのですが子供を産むまでお手伝いができるんだ、いや、むしろ、ご懐妊してからが大切なんだと思いました。
出産はお母さんと赤ちゃんの命にかかわる一大事です。
ご懐妊後、当院から足が遠のいていた方も 是非この機会に安産灸を受けに来てください。
鍼灸院では女性のライフワークのお手伝いをさせていただいているのだと改めて気付き、気持ちの引き締まる思いでした。
第二回 安産灸セミナー
先日の日曜日に 戸部先生が主催されている 安産灸セミナーに参加してきました。
前回は安産灸のやり方や効能について勉強させて頂きました。今回は助産師であり鍼灸師でもある山野先生から妊婦さんを治療するにあたって必要な妊娠、妊婦についての基礎知識を教わりました。
具体的にいうと
- 妊娠のスタートはいつ?
- 出産の時期は?
- 妊娠中の身体の変化は?
- 母子手帳ってどんなもの?
- 病院選びはどうやって決めるの?
- 分娩方法は?
- 妊娠中に気をつける事は?
という7項目について学びました。
実際に妊婦さんが知りたい事ばかりだと思います。
上記についての答えは1日がかりの講義の内容なので長すぎるので割愛させて頂きます。
実際に来院して質問してください。
これは妊婦さんを治療する上で最低限知っていないといけないことですと念を押されました。
実際に母子手帳に書かれている項目から
「この妊婦さんは妊娠中期に入って血圧は安定する時期なのに上がってしまっているのは暴飲暴食をしてしまったのではないだろうか?」
「腹囲が大きくなる時期に変化があまりないのは胎児の腎臓に何か問題があったのではないか?」などディスカッションして推測したりとても勉強になりました。
自分も会うと元気をもらえる人、いくつになっても人にパワーを与えられる人になれるように頑張らないといけないと感じました。安産灸に興味のある鍼灸師の方はご連絡ください。
第三回 安産灸セミナー
つわりや、静脈瘤・脚のつり・むくみ、腰痛(慢性的腰痛・妊娠してからの腰痛)逆子、予定日超過などを勉強してきました。
中でも、栄養素について、「まごわやさしい」だけでなく、塩分を7g以下にすること、野菜を350g以上食べる事についても厳しくご指導いただきました。野菜350g以上ってなかなか取れないですよね。葉物だとかなり気合入れて取らないといけません。また、野菜ばかり食べていると貧血になりがちです。貧血も出産時の陣痛や出血に関係する為、バランス良く食べる事が大事ですね。
今日はその中でもつわりの対処法を、聖路加の助産師さんの論文からご紹介します。
- *妊娠の三カ月前より妊婦用マルチビタミンを内服するとつわりの症状である吐き気・嘔吐の軽減に有効の可能性がある。
- *ビタミンB6の治療は安全で有効である。
- *ショウガの摂取は吐き気の軽減に有効。
- *他にもアロマをつかったり、
- *タオルやマスクでにおいを予防したりする事が大事です。
そういえば、先日の安産灸の勉強会では、妊娠すると男の人のにおいが嫌になるという話が出ました。
それは、大昔から妊娠すると身体を守るために男を受け付けないようになると遺伝子に組み込まれているという話でした。だから、妊娠すると旦那さんのにおいが嫌になったり、電車でおじさんのにおいが嫌になったりするそうです。旦那さんにはかわいそうですが、理解してもらいましょう。また、においについては100均の無香空間みたいのをたくさん買って置きまくるのが有効といっていました。
つわりでお悩みの方はお灸も有効ですが、できることからしてみてください。辛いと何もしたくなくなりますが、ぜひtryしてみてください。
第四回 安産灸セミナー
今年の5月より始まりました安産灸セミナーの基礎講座第4回を修了致しました。
お灸について、妊婦さんについて色々学ばせて頂きました。
今回は逆子への対応で逆子の時期は切迫早産の時期と重なる為、はり止めを飲んでる人には施術に注意が必要となる事を改めて教えて頂きました。
お腹が張る方けっこういるので妊婦さんはある程度お腹が張るものだって思ってしまってました。
でも、張り止めを飲むって別ものだったんですね。張り止めの薬の効用の所には切迫流産の予防って書いてあるらしいです。
張り止め1日4回飲んでる人は入院と同じと考えていいそうです。絶対安静です。
戸部先生曰く、「大切なのは妊娠37週迄お腹で赤ちゃんを育てて赤ちゃんの体重も2500グラムを超えて母子共に健康で出産出来る事。自然分娩、無痛分娩、産み方などはその次に考える事」とおっしゃってました。
逆子治して差し上げたい、経腟分娩させてあげたいと思っておりましたが事前の問診をしっかりして院に来て頂ける状態なのか確認するのも必要なんだと実感しました。
出産経験のないスタッフも本や教科書通りにはいかない妊婦さんへの対応を学ぶ事が出来たと思います。またお医者さんや地域の助産師さんと連携する大切さも学びました。
「妊活からお手伝いさせて頂き、その先の出産まで見届けたい。」
特に妊活が長かった方は妊娠しても不安が消え去らない場合も多いと思います。無事にお子さんをその手に抱くまで一緒に頑張らせて頂きたいと思っております。また産後どのようなお産になったかお伺いすることで自分たちの知識と経験を高める事も必要な事だと教えて頂きました。
当院でも、37週の仕上げの治療の後に産後アンケートを作らせて頂きました。どうぞ、ご協力お願い致します。また、少しでも多くの方にアンケート用紙を渡せる事を心から願い奮闘して参ります。
妊娠・出産・産後のお手伝い
みやび鍼灸院では、多くの女性の様々なお手伝いをしています。赤ちゃんを授かるための手助けから元気な赤ちゃんを産む・元気なお母さんであるための手助け、また出産後もからだの不調や気になる骨盤の調整などを行っております。妊娠報告を頂くことは、とても嬉しいことですが出産報告を頂くとさらに嬉しい気持ちでいっぱいです。
妊娠できたことが分かり、そこから約10カ月間大切に元気に育てていきますが、10ヶ月経つ頃にはしっかりと産まなくてはなりません。
初産でもそうでなくても、出産は安産であってほしいと願うものです。ご自身でできる運動やお灸などで、安産のための身体づくりを実践し良いお産を迎えましょう。「安産灸セミナーに…」 とあるようにお灸を上手に使うことで出産の手助けをする事が出来ます。
また骨盤や会陰部のストレッチ・授乳に向けてのおっぱいのケア・運動指導や食事の指導など、様々な点から安産に向けた準備をみやび鍼灸院で行っていきましょう!!
安産灸で使用されるお灸の驚きの効果とは
お灸の材料である艾(もぐさ)は蓬からできています。蓬は土手や道端などで良く見かけますね。
身近な野草である蓬ですが、日本ハ-ブの女王様と言われるくらい凄いのです!
今回はそんな蓬の効能について紹介していきます。
~蓬には様々な有効成分が含まれます~
○食物繊維:豊富にふくまれているので、整腸作用が期待できます。
○カロチン:免疫力向上が期待できます。
○クロロフィル:造血作用があるので、貧血の防止・改善が期待できます。
お団子やお餅は手軽に購入できますし、美味しいですよね(^^♪
蓬を使った料理のレシピもネットには沢山あるので、蓬料理にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
ダイレクトによもぎ茶という手もあります。
~蓬にはシネオ-ルという芳香成分が含まれます~
シネオ-ルには、消毒・殺菌・鎮静・鎮痛作用があります。
お灸をすることで、成分が皮膚表面から内部に浸透していきます。
蓬を燃やす事で出る煙を使った、よもぎ蒸しでも同じ効果が得られます。
よもぎ風呂でアトピー性皮膚炎などの皮膚疾患の改善も期待できます。
シネオ-ルを浸透させることでリラックスする事が出来て寝苦しい夜も安眠できますよ
よもぎ風呂でアトピー性皮膚炎などの皮膚疾患の改善も期待できます。
最近西洋のオシャレなハ-ブの影に隠れがちですが、日本ハ-ブの女王様、侮りがたし、ですね。