のどのつまり(梅核気:ばいかくき)と鍼灸の適応について

のどのつまり「梅核気(ばいかくき)」とは?

「のどに何か詰まった感じがする」「物を飲み込む時に違和感がある」「けれど検査をしても異常が見つからない」――
このような症状を 東洋医学では『梅核気(ばいかくき)』 と呼びます。

実際にはのどに何も詰まっていないのに、梅の種が引っかかっているように感じることからこの名前がつきました。
西洋医学的には「咽喉頭異常感症」に分類され、不安やストレス、自律神経の乱れが関係していると考えられています。


梅核気の主な原因

  • ストレスや不安感
    精神的な緊張により自律神経が乱れると、のどや食道周囲の筋肉が過緊張し違和感を感じやすくなります。
  • 胃腸の不調
    東洋医学では「気(エネルギー)」や「痰湿(水分代謝の滞り)」がのどに停滞することで違和感が生じると考えます。
  • ホルモンバランスの変化
    特に更年期の女性に多くみられ、自律神経やホルモンの揺らぎが影響しているとされます。

鍼灸でのアプローチ

鍼灸は自律神経のバランスを整え、筋肉の緊張をやわらげ、滞った「気」の流れを改善するのに役立ちます。

主に使われる経穴(ツボ)

  • 天突(てんとつ):のどのつかえ感を和らげるツボ
  • 内関(ないかん):自律神経やストレス症状の調整
  • 合谷(ごうこく):気の巡りを改善しリラックス
  • 足三里(あしさんり):胃腸の働きを整える

個々の体質や症状に合わせて施術を行うため、根本的な体質改善にもつながります。


鍼灸が適しているケース

  • のどに違和感があるが、病院で異常が見つからなかった
  • ストレスや緊張が強く、体の不調が出やすい
  • 胃のもたれや便秘、胸のつかえなど、消化器症状も伴う
  • 更年期の不調や自律神経の乱れを感じている

西洋医学との併用もおすすめ

まずは耳鼻科や消化器内科などで大きな病気がないかを確認することが大切です。
その上で、異常が見られないのに症状が続く場合、鍼灸は心身のバランスを整え自然な回復をサポートしてくれます。


まとめ

のどのつまり感「梅核気(ばいかくき)」は、ストレスや自律神経の乱れから起こることが多く、検査では異常が見つからない場合もあります。
鍼灸は自律神経の調整や気の巡りを改善することで、症状の緩和と体質改善を同時に目指せる自然療法です。

「病院では異常がないと言われたけれど、のどの違和感が続いてつらい」
そんな方は、鍼灸を選択肢のひとつとして取り入れてみてはいかがでしょうか。

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