こむら返り
こむら返りのメカニズムは、まだ医学的に完全に明らかになっておりません。
筋紡錘と腱紡錘という、センサーの働きが関係しているのではないかと考えられています。
筋紡錘
筋紡錘は筋肉の中にある1センチほどの感覚器官で、伸びを感じると、脊髄に情報を送る働きがある。
情報を受け取った脊髄は筋肉を収縮するよう運動神経に指令をだす。
腱紡錘
腱紡錘は筋肉と腱の境目にあり、張り具合を感じ取って脊髄に情報を送る。
それを元に脊髄は筋肉に縮み過ぎたり伸びすぎたりしないよう指令するが、此の指令がおかしいと縮みすぎてしまう。
筋肉にある筋紡錘は、筋肉ののび、
腱紡錘は筋肉と腱の伸び縮みを感知し、脊髄に情報を送っています。
しかし、筋肉が縮んでいることを腱紡錘が知らせられないと筋肉が伸びず、過剰に収縮してしまうのではないかと考えられています。
こむら返りの予防対策
こむら返りの起こす理由は定かではないですが、
筋肉の伸び縮みに影響すると考えられることは、
水分不足、
冷えや血流不足、筋肉をしっかり動かしてない、筋肉の減少、運動不足
薬の影響、
寝る姿勢
マグネシウム・ カルシウム不足 です。
そのことを踏まえて、対策と予防法をお話しします。
ふくらはぎの筋肉をしっかりとストレッチする
こむら返りが起きと説きも、防ぐときもストレッチが大切です。
腓腹筋は仰向けで寝た状態で足の膝を伸ばしたまま踵を突き出すとのびます。
また、ヒラメ筋は仰向けに寝て、ひざを軽く曲げた状態でつま先を手前に引くとのびます。
反動をつけずにゆっくり伸ばしましょう。
階段などでストレッチしてもいいですね。
脱水による水分不足
水分不足は筋肉の収縮と弛緩のコントロールに影響を及ぼします。
寝ている時や明け方は水分不足になりやすく、夜間のトイレが気になって水分を控えてしまうかもしれませんが、寝る前や起床時には水分を補給してください。
冷えや血流不足、筋肉をしっかり動かしてない、筋肉の減少、運動不足
結州の悪さが筋肉の末梢神経に影響をしてこむら返りが起こりやすくなることも考えられている。マッサージもいいですが、お灸はお家でもできるので、とてもお勧めです。また、つった後の、筋肉の収縮に、鍼灸が効果的です。
とくに下肢静脈瘤や足のむくみがある人は、弾性ストッキングを用いるのもおすすめです。
マグネシウムカルシウム不足
筋肉の収縮・弛緩にはカルシウム(筋肉の収縮)とマグネシウム(筋肉の弛緩)の両方が必須です。
マグネシウムは、大豆や海藻類、カルシウムは乳製品や小魚などの多く含まれています。神経や筋肉の動きをスムーズにするカリウムも一緒に摂るとなおいいです。
カリウムはキュウリやバナナなどに多く含まれています。
薬の影響
ホルモン剤や、ピルなど、高血圧、脂質異常症、もしくは飲み合わせによっては血栓ができやすくなるなど、個人差がありますが、薬の影響で筋肉がつりやすくなる場合があります。
逆に漢方の芍薬甘草湯は足の攣りに対して即効性があり、予防に飲んでも効くといいます。長期の服用は副作用が現れることがありますので、お気を付けください。
寝る姿勢
寝る時に足先が伸びていると足がつりやすくなります。布団の重みで足先が上を向かずのびてしまう場合は枕やクッションなどを使って足の角度を工夫してみて下さい。また、寝ている時に足が出た状態で寝ていると、冷えて攣ることもあります。
足がつったときのつぼ

承筋はふくらはぎの筋肉(腓腹筋)の真ん中に位置しています。わかりやすくいえば、一番筋肉が盛り上がっているところです。
承山のツボはふくらはぎの真ん中のラインで、おおよそ膝裏と踵(かかと)の中間地点に位置しており、アキレス腱を下からたどっていき指が止まる位置が目安です。簡単に見つけるには、刺激したい側の脚をつま先立ちの状態にし、筋肉を収縮、膨隆させましょう。承山のツボがあるアキレス腱と筋肉の境目が探しやすくなります。