安産のための生活はいつから始めても大丈夫です。安産のお灸は胎動を感じたら初めて行きましょう。
いいお産をするためには安産灸だけでなく日々の生活も見直す事が大切です。
妊娠中はホルモンバランスの変化にともない生活習慣が乱れてしまう方もいます。妊活中に意識していた正しい習慣に戻していきましょう。
安産のための妊娠中のセルフケア
妊娠は女性の心にもからだにも大きな変化をもたらします。
特に妊娠初期には日々変わるからだの変化に、精神的にも不安定になりやすいものです。
妊娠中は普段以上に健康に気を付ける事が必要です。
赤ちゃんが順調に育つためにはお母さんが休息、睡眠、栄養を十分にとり、心身共に健康であることが大切です。
妊娠中の食べ物
ご飯は「まごはやさしいよ」を必ずとりいれるように意識してください。
- ま・・・豆
- ご・・・ごま
- は・・・わかめ
- や・・・野菜
- さ・・・魚
- し・・・しいたけ
- い・・・いも
甘いものや塩分の取りすぎは血糖値や血圧にも影響がでてきてしまいます。甘いものを控え、塩分は最低限に抑えましょう。WHOの基準では5gまでとされています。できるだけ外食やインスタント食品を控えるようにしましょう。アイスは厳禁です。赤ちゃんを守るため、トキソプラズマやサイトメガロウイルスに気を付けましょう。生ものや土壌、ネコが感染経路となります。手洗い・うがいをしっかりと行いましょう。マグロやクジラなど水銀の多い食材、ウナギなどのビタミンAが豊富な食材は妊婦に適していません。頻繁に食べるのは避けましょう。妊娠中期になると血液検査で貧血。鉄分の多い料理などをメモ用紙に書き出し冷蔵庫などに貼っておくことをおすすめします。東洋医学では胃や腸は子宮と深い関係があると言われています。食事をするときは温かい物や常温を選ぶようにしましょう。ヨーグルトや牛乳は取りすぎると体を冷やしてしまいます。体を温める食材としては、唐辛子・ニンニク・生姜・ネギ・にらなどがあげられます。
妊娠中の服装
- 腰・お腹周りは季節にかかわらず最低3~4枚になるようにしましょう。
- (大きめのパンツ・インナー・腹巻・洋服…など)
- かかと周りには子宮に関係するツボや反射区が沢山集まっています。
裸足は禁止です。 - 足首がしっかりと隠れるものを履きましょう(膝下までの長さの靴下が好ましいです)足や首周りには使い捨てカイロなどを工夫して使ってみましょう。
- お腹や腰周りには湯たんぽやホットタオルを袋に入れたものを当てておくと温まります。
- ブラジャーやショーツは締め付けのないタイプを使用しましょう。
綿素材がおすすめです。お腹がだんだんと重くなってきたら、お腹が下がりやすくなってきます。重力に負けないようにさらしを巻いたり、腹帯などでお腹を支えていきましょう。さらしにはお腹を支える効果だけでなく汗を吸収し保温効果があります。赤ちゃんの位置を固定したり、腹直筋離開、逆子や腰痛の予防にもなります。また、骨盤が歪んでくると早産傾向になりやすくなります。腰痛や恥骨の痛みには骨盤ベルトもおすすめです。良く温まったお母さんの体は羊水も暖かで赤ちゃんもやる気になり、お産がすすむといわれています。妊娠期間中は体を冷やすことなく過ごしていきましょう。
妊娠中の環境
- お腹や太もも周り、腕、脚、胸には妊娠線ができやすくなります。しっかりと保湿をしていきましょう。
- 日当たりや風通しなどを工夫し、夏は体がクーラーなどで冷えすぎないように、冬はフローリングの床で冷やさないように心がけましょう。
- 足湯や湯船にしっかりと浸かり普段から血液の循環を良くしておきましょう。
- 早寝早起きを心がけ、過労や寝不足、ストレスは溜めないようにしてください。
- お産が近づくと眠くなる時間が増えます。疲れたり眠い時には横になりましょう。
- 心配事があるとお産が遠のくことがあります。心配事はなくしておきましょう!お産は本能が大事ですよ。
- お腹が張らないような生活を心がけ、張ってきたらすぐ休むようにしてください。
- 出産は体力勝負です。ドクターから安静の指示や運動してはいけないと言われてない場合は積極的に体を動かしましょう。
- 安産は毎日の積み重ねです。出産まで普段の生活を見直してみましょう。
安産灸のやり方
妊娠中の心身の健康と安定にはお灸がより効果的です。
またお灸の良いところは母体だけでなく、胎児の健康維持にも関与し体が丈夫で無駄泣きの少ない子が生まれる事が多いです。
みやび鍼灸院では妊娠中の女性にはカマヤミニを使うセルフケアを指導しています。
お灸を続ける事でお産の短縮、産後の肥立ちを良くする、母乳の出が良くなる、帝王切開も含め出血が少なくなるという報告もあります。
安産灸ではこちらのカマヤミニをおススメしています。カマヤミニは国内産もぐさ100%で作られており、お灸の煙を気にされる方がいらっしゃいますが、妊婦さんにも赤ちゃんにもタバコの様な害がなく安心して使用いただけます。
ツボが分からない場合は鍼灸院へ行ってください。
使用方法
- 用意するもの・タオル・カマヤミニ・ライターorチャッカマン・灰皿(お灸を捨てる容器)、押棒、サインペン
- お灸を行う部分の下にタオルを敷きます。
- お灸の縁にノリがっついている方より付属の押棒が止まるまでもぐさを押します。
- ノリ面を湿らせたら少し強く皮膚に押し付けます。皮膚に立ててから着火します。着火はライターでもチャッカマンでも結構です。
- 着火後完全に終わるまで約3分かかります。最初の1分間は煙が出てきているだけ。
- 煙が出おわってから徐々にあたたかくなってきていますので、まだ取らないでください。筒を取ると黄色く残るのはヤニです。痕ではありませんのでしっかりふきとってください。
注意
- お灸からは煙がでます。部屋の窓を開け換気を行ってください。
- お風呂の前後30分は控えましょう。
- お灸が熱くなり取りたい時には指先を一度水で濡らしてから取ることをおススメしています。
- ツボの場所が消えないように印をこまめに書き足してください
妊娠中におススメのメニュー
当院では妊活中のケアだけでなく、妊娠後のマイナートラブルに対しての治療や、出産前の体づくりの指導も行っております。お悩みの症状によって施術内容が異なりますので以下を参考にご予約下さい。
治療についての質問等は電話又はお問い合わせページからご連絡下さい。
妊娠中の施術について
- 受診の際は必ず主治医の許可をお取りください。
- 母子手帳をお持ちください。
- 体調が優れない時には予約の変更をお願い致します。
≪鍼とお灸≫
つわりの症状、足のつり、静脈瘤、肩こり、腰痛・恥骨痛、安産灸の指導、お産(経膣分娩、帝王切開)に向けて運動法の指導、予定日超過、陣痛の促進・痛みの緩和
≪お灸≫
安産灸の指導、逆子、切迫早産の予防
≪マッサージ≫
逆子、安産灸、足のつり、静脈瘤・肩こり、腰痛、恥骨痛、予定日超過、、陣痛を促す、痛みの緩和、お産に向けてのケア