妊娠中の糖尿病と血糖値について

妊婦

血糖値は女性ホルモンの影響??

妊娠中は女性ホルモンの関係で脂肪が付きやすいと言われています。
つわりが解消し、ストレス解消のためにもついつい甘いものが食べたくなります。
気を付けていないと、太り過ぎてしまったり、太ると産道に脂肪がついて難産の原因になります。
また、血液の循環量が増えるた腎臓への負担が大きくなり、尿中に糖が出やすい状態になります。

妊娠後期はホルモンの影響で食事の血糖値が上がりやすい傾向にあります。
そのために妊娠中に腎性糖尿病(尿中から糖が検出されるが血糖値は正常)や糖尿病を疑われる人も少なくありません。

気を付けよう!生活習慣

血糖値が引かっかる方は、美味しいものは糖と油(脂肪)でできているというCMもあるように、
砂糖やお菓子などの甘いものだけが糖ではなく、糖質についても気を付けてください。
お野菜や果物でも最近は糖度の高いものがたくさんありますので、
ビタミンや栄養、葉酸などの摂取の為に毎日食べているものに関しても見直してみてはいかがでしょうか?

妊娠中の糖尿病は赤ちゃんが巨大になることで難産になるだけでなく、
うまれてきても、低血糖、黄疸、呼吸障害などの多くの合併症を引き起こしやすいので、妊娠中の血糖が異常に上がり過ぎないように気を付けましょう。

血糖値を下げるツボにお灸

薬や運動、病院の食事指導でもなかなか盛らない場合はツボ刺激という選択もあります。

お灸をおうちですることで血糖値が下がるツボもありますので、ぜひお悩みの方はお灸にいらしてください。

ただし、妊娠中に鍼灸治療を受ける場合はドクターの許可が必要です。

みやび鍼灸院₋お灸

妊娠糖尿病

妊娠中に発症、糖代謝異常と言われ、妊婦の7~9%が診断されます。

妊娠中期24~28週に再度スクリーニングを受ける必要があります。

出産後に糖尿病になる危険性もあるため、治っているか検診を受けるようにしてください。

妊娠中の明らかな糖尿病

妊娠前から糖尿病だった可能性があるものです。

糖尿病合併妊娠

糖尿病の人が妊娠した場合です。

もともと糖尿病には1型、2型があり、それぞれ原因がちがいます。

1型:先天的に膵臓の働きが悪くインスリンが分泌されない

2型:生活習慣の乱れ(食事、運動不足など)

妊娠時に発症の妊娠糖尿病(糖代謝異常)は、胎盤からインスリンの働きを妨害するホルモンが分泌されるため血糖値が高くなってしまうのです。

妊娠高血圧症候群や羊水量の異常、出産後の糖尿病発症リスク、流産、早産、巨大児、心臓肥大、先天奇形などになる可能性があります。

《妊娠糖尿病になりやすい体質》

  • *肥満
  • *身内に糖尿病の人がいる
  • *高齢妊娠(35歳以上)
  • *尿糖の陽性が続く
  • *以前に大きな赤ちゃんを出産
  • *原因不明の流産、早産、死産の経験がある
  • *羊水過多
  • *妊娠高血圧症候群、過去に既往がある

《妊娠中の目標血糖値》

血糖値:食前血糖値60~100mg/dl

食後1時間血糖値140mg/dl以下

食後2時間血糖値120mg/dl以下

HbA1c(ヘモグロビンエーワンシー) 5.8%以下

GA(グリコアルブミン) 15.7%以下

《治療法》

食事を正しくとることで血糖コントロールを行います。生活活動量や妊娠中の経過により医師の指示に従ってください。

運動は血糖コントロール改善につながる効果がありますが、妊娠の状況によっては運動できない場合もあるため

妊娠中の運動は必ず主治医の許可を得てください!有酸素運動が効果的です。

経過によっては、インスリン療法になる場合もあります。

しかし、低血糖になる危険性もあるので注意が必要です。

糖尿病という名前から、単に体に糖が多いから甘いものを控えればいいだけ。と安易に考えている方も多いのではないですか?

しかし、糖尿病は、進行すると網膜症や腎症、神経障害、脳卒中や心筋梗塞にもなりかねない病気なのです!

上記にも述べましたが、妊婦さんは妊娠高血圧症候群、流産、巨大児などあらゆるリスクが考えられます。

無事に出産、産後を迎えるためにも生活習慣に気を付けましょう。

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