妊娠中に気を付けてほしい・感染症編(トキソプラズマ・母子感染・サイトメガロウィルス) – みやび鍼灸院(不妊鍼灸・着床鍼)新宿 妊娠中に気を付けてほしい・感染症編(トキソプラズマ・母子感染・サイトメガロウィルス) – みやび鍼灸院(不妊鍼灸・着床鍼)新宿

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妊娠中に気を付けてほしい・感染症編(トキソプラズマ・母子感染・サイトメガロウィルス)

妊娠中に気を付けてほしい・感染症編(トキソプラズマ・母子感染・サイトメガロウィルス)

妊娠中の母子感染

妊娠中にウイルスや細菌、寄生虫などに母体が感染すると、胎盤や血液を通じて胎児に感染し、何らかの障害をもって生まれてくることがあります。

これを胎内感染、または先天性感染といいます。

特にトキソプラズマとサイトメガロウイルス(CMV)の先天性感染症に対して、現日本には認可の下りた治療薬、ワクチンが存在しません。そのため、妊娠中の予防がとても大切です。

特に重要なものは網脈絡膜炎による視力障害です。

この2つの胎内感染症は、以前の日本では珍しい病気と思われてきましたが、最近では生活環境の変化のせいか患者数が増えてきています。

しかし、母子手帳にこれらの病気についての説明はされていませんし、妊婦検診で検査できる施設も少ないのが現状です。

先天性トキソプラズマ症

トキソプラズマは家畜の肉や感染したばかりのネコの糞や、土の中などにいるごくありきたりの原虫です。小さいので目には見えません。

日本では大人になってから感染率が高くなる傾向にあります。

感染しても健康な人には全く問題ないのですが、妊婦が初めて感染した場合は、胎児にも感染する恐れがあります。

流産・死産・脳や眼の障害などが生じることがありますが重度も様々ですし、何も症状がないこともありますし、成長するにつれて症状がでる場合もあります。

トキソプラズマから胎児を守るために特に気を付けること

1)生肉・非加熱食品

肉に含まれたトキソプラズマは67度になるまで加熱しないと死にません!

  • 生肉や加熱不十分な肉を食べない。中心部の赤みがなくなるまでしっかり火を通す。ex生ハム、ローストビーフ、レアステーキ、パテ、生サラミ、ユッケ、馬刺し、鳥刺し、鯨刺し、加熱不十分なジビエ料理など。
  • 未殺菌のミルクを飲まない。未殺菌のミルクで作られた乳製品も食べない。
  • 包丁やまな板などの調理器具を生用と使い分け、細めに洗浄し清潔に保つ。

2)土いじりや水

感染したてのネコが近くで糞をしている可能性があります。また、それらの土で川や井戸水が汚染されている可能性があります。

  • 土いじりの際は、手袋やマスクを装着し、作業後は十分な手洗いをする。
  • 野菜や果物は皮をしっかり洗う。
  • ろ過、蒸留処理された水道水以外(塩素処理だけではダメ)の生水を処理しないまま飲むことは絶対避ける。

3)ネコの糞

  • ネコ用トイレ掃除はできれば他の人に頼む。
  • ネコ用トイレは毎日掃除する。
  • 妊娠中に新たにネコを飼い始めない。
  • 飼いネコは外に出さない。
  • 餌として生肉を与えない。
  • ネコの世話や掃除の際、マスクや使い捨て手袋を使用し、作業後は手洗いを励行する。

Q、なぜ、ネコに気を付けないといけないのか?

A,初感染したネコ科の動物の糞にトキソプラズマが含まれている可能性が高いからです。ネコ科動物以外のペットからは感染しません。

Q、トキソプラズマ感染症にかかった場合どうすればよいのか?

A,感染時期、妊娠周期に合わせて投薬治療など行います。

先天性サイトメガロウイルス感染症

サイトメガロウイルス(CMV)は世界中のいたるところにあるウイルスです。母乳、子どもの唾液、尿に触れたりして子どものうちに感染。また性交渉によって感染もあります。日本では成人の半数以上がすでに感染し免疫を持っています。健康であれば全く問題ないのですが、妊婦が初めて感染した場合や免疫力がひどく低下した場合は、胎児への感染が危ぶまれます。流産・死産・脳や聴力障害など生じる恐れがありますが、症状がでない場合もありますし、成長するにつれて症状が出る場合もあります。

サイトメガロウイルスから胎児を守るために特に気を付けること

  • 頻繫に石鹸で20秒間手洗いする。
  • おむつ交換、こどもの食事、鼻水・よだれの処理、おもちゃを触った後は念入りに手洗いする。それらが付いた物もきれいに拭き取る。
  • 子どもと食べ物、飲み物は分け、箸やスプーンなども同じ物を使用しない。
  • 子どもへのキスは、頬、唇は避けおでこにする。
  • CMVは石鹸、アルコール、漂白剤等に弱いので、手洗いや掃除の際はこうしたものが入った消毒薬や掃除用品を使用する。
  • 保育所で働いてる場合、なるべく年長の子どもを担当する。
  • 妊娠中の性行為はコンドームを使う。

Q、妊婦は、先天性CMV感染症の人に近づかない方がいいのでしょうか?

A,CMVは、世界中どこにでもいるウイルスです。感染しても気づかないだけです。インフルエンザのような飛沫感染(くしゃみや咳)することはないですが、唾液や尿に触れた手を介して感染します。ですので、手洗いの予防がとても大切です。

注)トキソプラズマもCMVも採血して抗体検査ができます。

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