秋の養生法

10月

最近「 秋バテ 」という用語をよく耳にします。

秋バテとは、夏の疲れが溜まり体力を消耗してしまいそれがもとで自律神経の乱れや血液の巡りが悪くなり食欲不振や寝不足、

頭がすっきりしない、めまいや立ちくらみなどの症状が出てきてしまうことをいいます。

夏の終わりのケアを怠ってしまうと急な気温の変化に身体がついていけずこのような症状を引き起こしてしまいます。

自律神経の乱れや血流の停滞はホルモンバランスが乱れてしまい子宮や卵巣の働きを低下させてしまう原因になります。

身体を温め身体の血流を良くし、食卓に栗やキノコなど旬なものをとりいれ食欲や胃腸を働きかけ秋バテにならないよう予防を心がけてください。また、ストレッチやウオーキングなどで体を動かしむくみや運動不足を解消していきましょう!

秋カビにはご用心

秋と言えば、食欲の秋、読書の秋・・・etc・・・そして、カビの季節でもあるのです!!

カビが繁殖する時期というと、大抵の方は梅雨時を思い浮かべると思います。

しかし秋カビは手強いのです‼️

~秋カビって、どんなカビ???~

カビは夏の暑い気温では増殖が抑制されています。

そして涼しくなると、カビは再び夏前と同様の増殖を開始します。

恐ろしいことに、この夏バテに耐えた秋口のカビは耐性がUPしているのです

アレルギ-や気管支炎、喘息の原因ともなる怖~いカビ。

梅雨の時ほどには、カビ対策をしていない人が殆どなので、気が付いた時には、浴室がカビだらけ、

なんて事のないように秋カビ対策は万全にしておきましょう。

≪エアコン≫

夏の間中使用したエアコンは、カビが発生しやすい大変危険なエリアです。

ここ最近は涼しくなり冷房を使わなくなった方も多いと思います。これからは寒い日が多くなり暖房を使い始める頃になります。

このエアコンを使わない間… つまり10月〜11月にカビの繁殖を防ぎ暖房を使う頃にはきれいな空気が出るように

エアコンを掃除しておくとよいでしょう!

≪浴室≫

目に見えるカビは、市販のカビ取り剤を使って取り除くのが良いでしょう。

・浴室ドア通気口
・換気扇  は特にきれいにしておきましょう。

この部分にカビがあると、換気をして入ってくる空気に乗って、カビが浴室内にバラまかれてしまいます。

通気口や換気扇は忘れずに掃除しましょう。

≪キッチン≫

シンクの排水口や三角コーナー、水のたまりやすいシンクの四隅などがカビの主な発生場所です。

一日の終わり・夕飯をかたずけるときなどに、食べ物のカケラや洗剤等カビの栄養となるものをしっかり洗い流し、熱いお湯を毎日かける。

このような対策を行うと、カビや細菌の発生を抑えることができます。

また、油汚れもカビやダニのエサとなります。気温が高い方が、油汚れが柔らかくなるため、落としやすい状態です。

寒くなってくると固まって落としにくくなるので、冬になる前にきれいにコンロ周りの油も落としておきましょう。

他にも、寝具・ソファ・カーペット・畳などは、ダニの要注意ポイント。ダニは生きている間に毎日フンをします。

こまめに掃除をしていない寝具やカーペットは、フンだらけ…となります。

クッションやカーペット、畳、ソファの隙間などは、掃除が必要です。

初めにもお話しましたが、、、秋のカビやダニは気管支炎や喘息などアレルギー症状が出る場合が大変多いです。

アレルギーを引き起こさないよう、きれいに掃除しておくことが良いでしょう。

乾燥

秋冬になってくると手や足、顔や髪など全身的に乾燥してきますね。

カサカサしすぎるとかゆみもともない肌を傷つけてしまう場合もあります。

オイルやクリームを塗ってみてもその場しのぎ…。なかなか持続してくれません。

乾燥の原因を見つけ解消させることが1番の改善方法になります。

まず、東洋医学では、乾燥は秋に分類し肺との関係性をもちます。

肺は呼吸や水分の代謝、免疫機能におおきな影響を与えています。

新鮮な気を吸いこみ全身を巡り、汚れた気を外にだす。この気が広がらないと全身の体表のバリア機能が弱まり肌に影響を与えてしまいます。

バリア機能が弱まってしまうと燥邪(乾燥で起こる邪気)が働き、水分が足りない状態を引き起こし,肌の乾燥・蕁麻疹・咳や呼吸器系の症状が目立つようになります。

この症状がでてしまっているということはすでに肺の状態が燥邪に侵されている状態にあるということを示しています。

秋になる前に予防をするにはその前の季節、夏からケアを行っていくとよいとされています。

夏のうちは長時間クーラーにあたり部屋が冷え乾燥している状態が続きプラス冷たい物を多く摂ってしまいます。

また、お風呂も熱くシャワーだけになっていませんか?

クーラーにあたってしまったあとは無理をしない程度に湯船につかりましょう。身体が温まりだるさの予防にもなりますが、浴室には水蒸気などが発生し肺を潤す効果もあります。入浴後はお肌をしっかりとケアしてください。

特に足の踵は骨盤や子宮の反射区とも考えられています。踵の部分がカサカサになってしまっている方は乾燥だけでなく

身体の中の水分不足も表していると考え保湿+水分の摂取をしていきましょう。

秋鯖は嫁に食わすな

諺で「秋茄子は嫁に食わすな」というのはよく耳にすると思いますが、鯖バージョンがあるのをご存知ですか?

「秋鯖は嫁に食わすな」だそうです。

理由は諸説あるようです。

1)秋鯖は脂がのって美味しいので嫁に食べさせたくない。という姑いじわる説

2)鯖は鮮度が落ちやすく当りやすいので身体を気遣っている。姑のやさしさ説

3)産卵を終えている鯖を食べると子宝に恵まれない。という説

ただ、鯖の栄養は妊活にとても大事なものが多く含まれています。青魚のためDHA,EPAが豊富。

ビタミンB12、ビタミンDも含有。またセレンという栄養素がトップクラス!

DHA(ドコサヘキサエン酸)は、悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールを増やすので脂質異常などの生活習慣病によい。

イライラや不安を抑える働きもあります。

EPA(エイコサペンタエン酸)は、ガン、高血圧、脳梗塞、動脈硬化などの発症リスク軽減になる。

また、DHA,EPAはオメガ3脂肪酸と言われるもので、必須脂肪酸ですが、自分で作ることが出来ないため、食べ物から摂取するしかありません。

脂肪と聞くとあまり摂りたくないと考えるかもしれませんが、脂質も身体にとって必要な栄養素です。

特に、青魚の脂は身体にとって、とても良い脂なので普段お魚をあまり召し上がらない方も食べてもらいたいです。

ビタミンB12は、悪性貧血予防。

ビタミンDは、カルシウムやリンの吸収を高め、骨の形成促進や骨を丈夫にする働きがあります。

セレンは、ミネラルの一種で鯖は全食品の中でもセレンの含有量が上位です。

セレンは、強い抗酸化作用があるため、ガン予防やアンチエイジングの効果が期待されています。

また、免疫系を正常に保ったり、甲状腺ホルモンのバランスを保ちます。

卵や肉類にも含まれているので、日本の食事では不足になることはほとんどありません。

ただ、毒性もあるためサプリメントなどで過剰に摂取するのは注意が必要です。

秋の三ヶ月は「容平」


 容平とは収穫のことで、万物が成熟して収穫される・すべてが引き締まり収納され、大地には粛清とした気配が漂う

当然体の陽気も体内奥深く収納されるという意味です。
この秋の養生法としては早寝早起きをし、のんびりと過ごすようにしましょう。

あれこれせわしなく動き回ると秋の気である「肺」が痛み、冬には下痢がちになると言われています。
寒い冬を健康的に乗り切る身体作りを始めましょう。
 

《無理せず効果を上げられるHSP入浴法のおすすめ》 

HSP(ヒートショックプロテイン)とは熱ショックタンパク質のことです。

HSPはもともと体内に存在しますが、加齢とともに減少し、ストレスや病気でタンパク質が傷つくと、様々な不調がおこります。

この傷ついたタンパク質を修復し、元気な細胞に戻してくれるのがHSPです。

入浴などで身体を温めHSPを増やし治癒力を高めましょう。

《入浴方法》

湯の温度は38℃から始めて42℃位まで、少しづつあげていきます。

また、いきなり全身浸かることなく、まずは足まで入り、次に腰まで。そして肩まで。と、

トータル15分ほどかけてゆっくり浸かり、身体に負担をかけないようにします。

入浴後はせっかく温まった体を冷やさないよう、体温保持を心がけましょう。

HSP最大効果は2日後といわれています。
長く続けて体質の改善や低体温の改善につなげましょう。

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