子宮内膜は、月経周期とともに厚みを増し、着床の準備をします。
ですが…
- 排卵後も内膜が薄い(7mm未満)
- ホルモン値に異常はないのに内膜が育たない
- 着床しにくい or 化学流産が続く
こういった場合、 “血の不足”や“気の巡りの悪さ”が隠れていることが多いです。
東洋医学ではどう見る?
東洋医学では、内膜の状態は「血(けつ)」と「気(き)」の働きで成り立っています。
- 「血」は子宮内膜の材料になるもの
- 「気」は血を全身に巡らせる力
この**“血虚(けっきょ)”や“気滞(きたい)”の体質**があると、子宮内膜も十分に育ちにくくなってしまうのです。
🧾鍼灸でできる3つのアプローチ
① 血流を改善し、内膜に栄養を届ける
鍼灸で骨盤内の血流を促すと、子宮・卵巣への血行が良くなり、内膜の成長をサポートします。
特に「三陰交」「関元」「気海」などのツボを使うことで、血を補い、流れをよくする効果が期待できます。
② ホルモンバランスを整える
自律神経とホルモンの関係はとても密接です。
鍼灸は自律神経のバランスを整えることにより、脳と卵巣のホルモン連携を助ける作用もあります。
その結果、エストロゲンの分泌をサポートし、内膜を育てる環境が整っていきます。
③ 体質改善で「血」を養う
慢性的な冷え、ストレス、睡眠不足などがあると「血」が消耗され、内膜が育ちにくくなります。
鍼灸では体質に応じて、
- 血をつくる(補血)
- 気を巡らせる(理気)
- 温める(温経)
といった施術で、土台から整えていくことが可能です。
🧘♀️内膜を育てるセルフケアも大切
鍼灸とあわせて、生活の中でできることもご紹介します。
- 温かいものを意識して摂る(冷たい飲食は控える)
- お腹と足元を冷やさない
- 夜はしっかり睡眠をとる
- ストレスを溜めず、ゆるめる時間を持つ
- 骨盤を緩めるストレッチをする
特に排卵後から高温期前半(D14〜D21あたり)は、内膜がぐっと厚くなる時期。
この時期のケアはとても大切です。
💬最後に
「内膜が薄い」と言われるたびに落ち込んでしまう。
でも、内膜の状態は変えていける可能性があります。
焦らず、あきらめず、あなたの体の声に耳を傾けていきましょう。
当院では、それぞれの体質に合った鍼灸で、
“育ちやすい子宮環境”をつくるお手伝いをしています。
不安なこと、気になることがあれば、いつでもご相談くださいね。