女性の健康と美しさをサポートするエストロゲン。
血管の弾力を守り、骨形成を促し、肌や髪にうるおいを与え、脳機能や自律神経の安定にも寄与します。
しかし、閉経前後にはその量が急激に減少し、身体や心に様々な不調が現れることがあります。
この変化に対し、鍼灸は自然な方法で体のバランスを整え、不調を和らげる手助けをします。
この症状が更年期障害かわからない。というかたは、我慢されず、鍼灸院や婦人科に頼ってみてください・
更年期障害評価尺度(MRS)
*ホットフラッシュ(きゅうなのぼせ・ほてりや発汗)
*胸部の不快感(脈に異常に感じる・脈が飛ぶ・速い、胸の圧迫感)
*睡眠障害(寝つきが倭ウイ、夜に目が覚めて眠れなくなる、朝早く目が覚める)
*抑うつ気分(気分が落ち込む、悲しくなる、意欲がわかない、気分変動)
*イライラ(神経質になる、緊張する、攻撃的になる)
*不安(心が落ち着かない、パニック状態になる)
*体的・精神的疲労(全体的な活動の低下、記憶力・集中力低下)
*性的な問題(性欲の変化、性行動や性的な満足度の変化)
*排尿障害(尿が出づらい、排尿回数が増える、尿漏れがある)
*膣の乾燥(膣が乾燥したかんじ、あるいは熱い感じがする、性交が困難)
*関節・筋肉の違和感(関節の痛み、腫れ、こわばり)
閉経の検査
問診で月経の変化や本人の症状、既往歴などを確認します。
血液検査では肝機能、脂質、血糖値、女性ホルモンを測ります。
エストラジオール(E2)が 20pg/mL以下、かつ
卵胞刺激ホルモン(FSH)が 40mIU/mL以上 で閉経の可能性が高いとされる。
ホルモン値だけでなく、複合的に診断されます。
HRT療法
女性ホルモンを少量補充する治療をHRTといいます。
微増ですが、乳がんや血栓のリスクがあります。
糖尿病や腎臓病など生活習慣病があっても、投薬などでコントロールされていればHRTが可能です。
閉経後10年以上たった場合も慎重投与となります。
HRTで補充されるエストロゲンの量は低用量ビルの4分の1くらいの量です。
低用量ビルからHRTに移行するタイミングもドクターとご相談できめていきます。
更年期以降は血栓のリスクが高くなること、50歳以降は低用量ビルは禁忌とされています。
サプリ
エストロゲンを増やすサプリや食べ物はありません。
大豆を発酵させたエクオールという成分はエストロゲンのレセプターにはまり込んで女性ホルモンのような働きをしてくれるものがあります。
エクオール製剤の選び方は自社で開発して研究して、情報公開している会社のものを選ぶようにしましょう。