顎関節のツボ

顎の痛み

顎関節

顎がガクガクする、開けづらい、ザラザラする、カチカチ音がする、重くだるい、あごが左右に寄る・ゆがんでいると感じることがありますか?

顎のゆがみから体のゆがみを考えていきましょう。

あごは頭蓋骨におもりのような状態でついていて、頭のバランスとる働きをしています。

顎の位置がずれると、頭の傾き、首や背骨、骨盤まで影響し、本来持っている自然なバランスをたもてなくなってしまいます。

顎口腔臨床センターによると、頭は体の約8パーセントの重さがあり、約5キロ相当。

そのうち1キロのおもりのようについたあごの位置によって頭のバランスが変わってしまいます。

かみ合わせの悪さにより顎がずれ、体全身のバランスが崩れます。

頭の重さのバランスが悪いと頭と首の接続する場所(第一頸椎)に捻りがでます。

頭が前倒しの場合では第一頸椎が引っ張られ、ここを通る椎骨動脈が引っ張られると脳穴中に影響を起こします。

顎口腔臨床センターにおける、脳血流を計測する検査では顎を正しい位置にすることで脳血流の改善が認められています。

第一頸椎の捻りは脳血流の低下だけでなく、神経(延髄~脊髄)にもけん引力が加わり圧迫されます。

首のバランス不良による脳血流の低下に伴う症状は精神疾患、内臓疾患、皮膚病体など多岐にわたります。

小さい病気、大きな病気にかかわらず、発病の根本の原因になります。

妊活においても、頭蓋骨がずれると中に包まれている脳にストレスがかかり、ホルモンバランスを崩し、自律神経が整わなくなると妊娠しづらさにつながります。

顎のずれから、頭のバランス、体のバランスの崩れを見直してみましょう。

あご周辺にはたくさんのツボがありますので、その中からいくつかご紹介させて頂きます。

顎の疲れに効くツボはもちろん、熱を下げてくれるツボもあります。

いよいよ夏本番というこれからの季節は身体に熱がこもりやすくなりますので、ぜひツボ押しを日常のケアに取り入れてみて下さい。

【あごまわりのツボ】

★顴髎(けんりょう)

頬にあるツボ。目尻の下で、頬骨の下の窪んでいるところに取る。

体内の熱を冷まし腫れを抑え、顔の歪みを整える効果がありますので、シワやたるみにも効果的なツボです。

ツボ押しをするときは、目の方に向かって親指で下から少し押し上げるように押すと効果的です。

★大迎(だいげい)

下あごの角(いわゆるエラ)より少し前にあるツボで、触るとドクドクと拍動を感じる場所にあります。

噛みしめや歯ぎしりをする方は特に固くなりやすく、リンパの流れにも影響するツボなので、顔全体のむくみや首肩のコリなど広い範囲に効果があるツボです。

ツボ押しをするときは、点で押すというよりも二本指で軽く挟むようにして斜め上(反対側の耳の方)にむかってギューッと持続的に押すと効果的です。

★頬車(きょうしゃ)

大迎の近くのツボで、下あごの角(いわゆるエラ)の指一本分前の所の、奥歯を噛みしめた時に筋肉が盛り上がる場所にあります。

こちらも噛みしめなどによるあごの疲れが出やすい場所で、二重あごの改善にも効果的なツボです。

ツボ押しは指の腹で左右同時に顔を挟むように押し、痛気持ち良いくらいの力で呼吸をしながら押すと効果的です。

★牽正(けんせい)

顔の外側にあるツボです。耳たぶから水平に指二本分前(鼻の方)の所にあります。

顔のできものに効くツボで、体内の熱を冷ましたり、固くなった筋肉を緩める効果もあります。

ツボを押すときは頬車と同様に、指の腹で左右同時に顔を挟むように押すと効果的です。

★下関(げかん)

耳の穴の前の所、頬骨のくぼんだ所で、口を開く時に骨が動く場所にあります。

あごのたるみや疲れ、頭痛にも効くツボです。

ツボを押すときは中指の腹でくるくると回すように押すと効果的です。

顔、特にあごは自分で思っているより疲れがたまっている場所ですが、毎日スキンケアをするときに行うなど、ツボ押しを日常に取り入れやすい場所でもあります。

あごがスッキリすると、見た目も嬉しいですが首肩も軽くなるので、是非お試しください。

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