妊娠中の腰痛に悩まされていませんか?
「お腹が大きくなるにつれて腰が重い」「寝返りを打つのもつらい」「湿布も薬も使えず我慢している」——そんな声を多く耳にします。
妊娠中はホルモンの変化や体型の変化によって、腰への負担が大きくなります。ですが、実は**鍼灸(しんきゅう)**を使ったケアで、体に負担をかけずに腰痛を和らげることができるのです。
今回は、妊婦さん特有の腰痛の原因と、鍼灸がどのようにサポートできるのかを、やさしく解説します。
妊婦さんの腰痛が起こる3つの主な原因
① ホルモンの影響で関節がゆるむ
妊娠中は「リラキシン」というホルモンが分泌され、骨盤や関節をゆるめる働きをします。
これは出産の準備として自然なことですが、その結果、腰や骨盤まわりの安定性が低下し、筋肉が無理に支えようとして痛みが出やすくなります。
② お腹の重みで姿勢が変わる
お腹が前にせり出すことで、どうしても反り腰になりがちです。
反り腰は腰椎(ようつい)に負担が集中し、筋肉の緊張や血行不良を引き起こします。これが「立っているだけで痛い」「寝る姿勢がつらい」原因になります。
③ 血行不良と冷え
妊娠中は血流が変化しやすく、体がむくみやすくなります。
特に下半身の血行が滞ると、腰からお尻にかけて筋肉が硬くなりやすく、痛みやだるさを感じることも。冷えが加わるとさらに症状が悪化します。
鍼灸でやさしく整える。妊婦さんの腰痛ケアとは?
「鍼(はり)」と聞くと「痛そう」「妊娠中にしても大丈夫?」と不安に思う方もいるかもしれません。
しかし、妊婦さんへの鍼灸は安全性が高く、ソフトな刺激で行うことができます。
① 血流を改善し、筋肉のこわばりをやわらげる
鍼灸は、筋肉の深い部分にまでアプローチできるのが特徴。
腰やお尻、太ももにあるツボを刺激することで、血行を促進し、筋肉の緊張をゆるめます。
これにより「腰が軽くなった」「冷えが減って動きやすくなった」と感じる方も多いです。
② 自律神経のバランスを整える
妊娠中はホルモンバランスが変化するため、自律神経も乱れやすくなります。
鍼灸はこの自律神経に働きかけ、体をリラックスモードに導く効果があります。
結果として、腰痛だけでなく、睡眠の質や便秘・むくみの改善にもつながることがあります。
③ 安心して受けられるポイント
妊婦さんの場合、お腹まわりには鍼をせず、主に背中・腰・脚のツボを中心に刺激します。
使用する鍼も細く、浅く打つので、痛みはほとんど感じません。
また、鍼を使わずに「お灸(きゅう)」で温めながらケアする方法もあり、冷えを伴う腰痛には特に効果的です。
自宅でできる!腰痛予防のセルフケア
鍼灸とあわせて、日常生活の中でも意識できることがあります。
① 温める
冷えは腰痛の大敵。
お風呂で腰・お尻・太ももをしっかり温めたり、腹巻きを使ってお腹を冷やさないようにしましょう。
② 正しい姿勢を意識
立つときは片足に重心をかけず、両足でバランスをとるようにします。
座るときは、クッションを腰の後ろに入れて骨盤を立てるように意識するのがポイント。
③ 軽いストレッチや歩行
無理のない範囲で、骨盤まわりをゆるめるストレッチや、10〜15分の軽い散歩を取り入れると、血流が良くなり腰痛予防になります。
まとめ:がまんしないで、やさしく整えるケアを
妊娠中の腰痛は「仕方ない」と思われがちですが、鍼灸でやさしく整えることで、体がぐっと楽になることがあります。
薬や湿布を使えない妊娠期だからこそ、自然なケアで体を支えることが大切です。
新宿みやび鍼灸院では、妊婦さん専用のマタニティ鍼灸コースをご用意しています。
お腹や赤ちゃんに負担をかけないよう、体調に合わせた施術を行いますので、安心してご相談ください。




