寒露(かんろ)
突然ですが、二十四節気(にじゅうしせっき)をご存知でしょうか。二十四節気とは古代中国で作られたとされている暦で、季節の移り変わりを表す指標として農業で使われていました。
今でも立春、春分、夏至など季節を表す言葉として用いられています。
1年を春夏秋冬の4つの季節に分け、さらにそれぞれを6つに分けたもので「節気」と「中気」が交互にあります。
太陰太陽歴(旧暦)の閏月を設ける基準となっていて中気のない月を閏月としていたそうです。
今の時期(10月8日~22日)は二十四節気でいうと寒露(かんろ)にあたります。
寒露
寒露(かんろ)とは夜が長くなり露が冷たく感じられるころ。秋もいよいよ本番です
朝晩の冷え込みはきつくなりますが空気の澄んだ秋晴れの過ごしやすい日が多くなってきます
動物たちは冬ごもりに備えていくように私たちの体も冬に向け栄養を蓄えようとする動きが活発になってきます
旬の食べ物が豊富な季節ですが食べすぎには気をつけ寒さに負けない体づくりをしていきましょう
寒露の過ごし方
だんだんと冷え込んできます。毛布や厚手のパジャマを用意するなど朝晩の冷え対策を始めていきましょう。
<朝の冷え対策>
寝ている間に冷えてしまった体はいきなり動かすのではなく徐々にほぐして血のめぐりを良くしていきましょう*寝ころんだまま手のひら・指を刺激する
指先の冷えを温めるには指先を軽く押したり、両手のひらをかるくこすり合わせてみましょう
血液の流れがスムーズになり新陳代謝が活発になります。
*座ったまま足首をもむ
足先の冷えは指先の刺激だけでなく足首をケアする事で効率よく温まります。朝起きたら布団の上に座りアキレス腱の部分をかるくもんでみましょう
足首のケアは足の疲れやむくみが気になる時にもおすすめです
*足裏を刺激
足先は心臓からもっとも遠く冷えやすい部分です。朝のうちに足裏を刺激することで一日中冷えにくくなります。
イスに座り新聞紙をまるめて筒状にしたものや、サランラップの芯の上に足をのせ前後にクルクルと動かし足裏を刺激しましょう
*目の周りのマッサージ
起きた時に目が重だるくなっている時は眼圧が高くなって血めぐりがダウンしているサイン。
両方の手のひらで顔をおおい中指の腹でまぶたに触れてみましょう。これだけで目の周囲の血行が良くなります
*耳をつまんでマッサージ
朝はぼーっとしてしまう事が多くありますね。耳をマッサージすることで首から上の血行がよくなり頭がすっきりとしてきます
秋の味覚が旬を迎える頃です。秋サバやマツタケなどきのこ類もいいですね。網焼きにして香りと旨味にも満たされます。
<キノコ類の栄養効果>
きのこ類は腸内の善玉菌を増やしたり、ビタミンDも多く含みます。ビタミンDは骨を強くすることで知られていますが、ここ数年は免疫機能を調整する働きが注目されています。ウイルス菌に対して、感染症の発症予防効果も期待されています。
10月には最も月の美しい夜と言われる十三夜も訪れます。2021年は10月18日なのでぜひお月見も楽しんでください。
秋と肺の関係
秋本番ですね。
秋になり大気が乾燥すると、呼吸によって空気を取り込んでいる「肺」がもっとも影響を受けると言われています
この「肺」が乾燥して熱が発生すると咳やたん、喘息などの症状が現われます。
また肺の不調はカサツキや肌荒れなど肌トラブルとも関係が深いといいます。
風邪の予防や美肌のためにも秋は肺を健やかに整えたいものですね。
乾燥からくるトラブルや病気を予防するためには白い食べ物が推奨されています。
大根や長ネギ、梨などもいいですね。大根おろしにはのどの痛みの緩和、長ネギは鼻の粘膜の炎症を鎮める、
梨は咳止め効果もあると言われています。
食材のパワーを借りて体の中から健康に過ごしたいですね。