妊活中の漢方薬の種類と効能。漢方薬は自分で判断せず医師に相談のもと、取り入れましょう。 – みやび鍼灸院(不妊鍼灸・着床鍼)新宿 妊活中の漢方薬の種類と効能。漢方薬は自分で判断せず医師に相談のもと、取り入れましょう。 – みやび鍼灸院(不妊鍼灸・着床鍼)新宿

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妊活中の漢方薬の種類と効能。漢方薬は自分で判断せず医師に相談のもと、取り入れましょう。

不妊治療と漢方薬

みやび鍼灸院₋東洋医学

漢方に限らず、東洋医学からみた不妊治療で大切なことは気をたかめることです。

気は、生まれながらにもつ先天の気・すなわち腎と、後天の気・食べ物や胃腸の力を指します。
気は先天の気と後天の気の二つに分けられます。

先天の気

先天の気とはもって生まれた気のことで生命力の源、腎気といいます。
腎は腎臓のことだけでなく、内腎・副腎・外腎のことを指します。
(内腎・副腎は今日でいう、腎臓・副腎のことをいいます)
外腎は泌尿生殖器をさします。つまり、膀胱のほか、女性では子宮・卵巣、男性では睾丸などを指します。

「腎は生殖をつかさどる」といわれ、「腎の陰陽の充実は妊娠の基礎である」ともいわれます。
この、腎の機能が低下することを腎虚(じんきょ)といいます。

このことから、腎虚は不妊でいうならば、性機能が弱っている状態で、女性手は卵巣機能不全や、
黄体機能不全、着床障害をもたらし、男性では精子減少症や精力減退などを意味します。

後天の気

後天の気は胃腸から吸収される栄養をもとに動くエネルギーです。腎と胃の力が元気の源になります。
胃腸が弱い人は栄養を吸収することができず、卵巣や子宮に栄養が回りません。

漢方と不妊

漢方薬 といえば、副作用がなくて安全なイメージがあり、妊活中や不妊でお悩みの方も取りいれている方も多くいらっしゃると思います。
しかし、取り入れ方を間違えてしまえば逆効果になることもあります。
一部ですが、妊活によく使われる漢方について書き留めてみます。

いきなりですが、問題です。

Q、妊活中、タイミング後から服用を中止しなければならない漢方薬はどれでしょう??

1、 温経湯( うんけいとう)

2、八味地黄丸(はちみじおうがん)

3、桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)

4、当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)

A、3 桂枝茯苓丸

歯茎の色が暗紫色など、瘀血症状の強い方にお勧めな漢方です。
冷えやのぼせ・月経異常・下腹部の抵抗や圧痛などの症状に処方される桂枝茯苓丸。
瘀血(血液の滞り)をよくし、ホルモンバランスを整え、子宮本来の活動を促します。
桂枝茯苓丸は駆瘀血剤の代表的な漢方であり、血行をよくし降剤の作用があります。

妊活中には適しているのですが妊娠を望んでいる場合、排卵後(高温期)は服用を中止することが望ましい漢方薬です。
また、選択肢の中には入っていませんが、桃核承気湯(とうかくじょうきとう)も駆瘀血剤です。排卵後の使用はなるべく避けましょう。

今現在漢方を使用している方、これから取り入れてみようかなと検討されている方は
医師や薬剤師に相談し、自分にあったものをとりいれてみてください。

現在保険適応の病院も多くありますので、薬局で買うよりも安く処方してもらうと続けやすいのではないかと思います。

漢方の種類

1、温経湯( うんけいとう)

経絡(けいらく)を温めるという意味で名付けられられた漢方薬です。

<症状>お腹の力が弱い、月経不順、更年期、冷え症で手足のほてり、皮膚症状

<補足>

血の量が不足した状態をあらわす「血虚(けっきょ)」 
血が足りていないと、月経の量が少なくなったり、その他にも肌の乾燥を引き起こしてしまいます。

<妊活との関係>冷えやのぼせ、乾燥が強い方に処方されます。

2、八味地黄丸(はちみじおうがん)

<症状>老化による諸症状(体力がなく疲れやすい、しびれ、腰痛、頻尿、)四肢の冷え、性機能障害

<補足>

生命のエネルギー不足をあらわす「 腎虚(じんきょ) 」顔色が悪く元気がない、疲れきっている、飲みすぎや冷え症に処方されることが多いです。新陳代謝の低下改善、加齢、不摂生、生殖器の異常などにも効果的です。

<妊活との関係>卵子の加齢対策に用いられます。

4、当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)

<症状>月経異常、更年期障害、産前産後の不調、頭痛、貧血

<補足>

気・血・津液(しんえき)のバランスの崩れをあらわす「 脾虚(ひきょ)」気・血・津液のバランスが悪いと、むくみや冷え、胃腸の疲れやお腹の張りなどの症状がでてきます。
顔色がすぐれず、やせ型の方。細身で素敵ですが、体力のない身体では妊娠し、子供と育てることはできません。当帰芍薬散は貧血傾向にある体の調子を整え、妊娠を促します。
子宮・卵巣に力をつける働きがあり、婦人科ではよく使用される漢方薬です。

<妊活との関係>むくみが残ってしまうと排卵にも支障をきたしてしまいます。むくみがある人に効果的です。

その他の漢方薬では

足腰が冷え、腹部が痛むタイプは【当帰四逆湯(とうきしぎゃくとう)】

疲れやすく、夏場のクーラーで冷え切ってしまう方におすすめです。
体が冷えた時や夫婦生活の後にお腹が痛みやすい方はお腹が冷えて突っ張っているせいです。
当帰四逆湯は全身の冷えを解消して体調を回復させることで母体を元気にし、赤ちゃんにエネルギーを分け与えられる体にしていきます。

胃腸が弱いタイプは【小建中湯、六君子湯など9】

食欲がなく、食事をしていても眠くなるというほどの体力のない方、普段から水分を取りすぎる傾向にある方におすすめです。
水分を取りすぎて胃腸の働きを悪くしてしまい、子宮へ必要な栄養が遅れなくなっています。
このタイプはまず胃腸の働きをよくし、子宮に栄養をたくさん送れるような状態になることが大切です。

ガス腹タイプは【折衝飲(せっしょういん)】

生理の時にどす黒い血の塊が出てくる方、これは瘀血という、体内で停滞してしまった血です。
また、なんとなくお腹にガスが溜まっていてすっきりしない方。
折衝飲はガスを解消し、瘀血を取り去る働きがあり気血がとど凝らないバランスのより母体を作ります。

余分な水分が多いタイプは【防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)】

色が白く水太りタイプの方。疲れやすく汗が多いタイプです。

これは体内に水分が多すぎることが原因です。余分な水分は受精卵が子宮へ着床するのを妨げる傾向にあります。
防已黄耆湯は余分な水分を取り除き、体全体の水分バランスをととのえ、受胎しやすい身体つくりをします。

ほかにも体質によって漢方を取り入れてみてください。

薬やホルモン剤の飲み合わせなどの問題で漢方薬の服用を禁止している病院もあります。
自分で判断せず婦人科に通われている方はドクターと相談の上ご使用ください。

また、体の体質改善には約3か月ほど時間がかかるといいますが、漢方薬は自分に合っている場合は
不味いと感じないそうです。
まずくて苦いのを飲み続けるのは良薬口苦しといえども、つらい場合は処方を変えてもらうか、飲みやすいくしてもらうなど工夫してみてください。

みやび鍼灸院

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