妊娠中期にみられる腰痛や下肢静脈瘤。その予防と症状の対策方法をご紹介します。 – みやび鍼灸院(不妊鍼灸・着床鍼)新宿 妊娠中期にみられる腰痛や下肢静脈瘤。その予防と症状の対策方法をご紹介します。 – みやび鍼灸院(不妊鍼灸・着床鍼)新宿

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妊娠中期にみられる腰痛や下肢静脈瘤。その予防と症状の対策方法をご紹介します。

妊娠中期にみられる腰痛や下肢静脈瘤。その予防と症状の対策方法をご紹介します。

妊娠中のマイナートラブル

腰痛

マイナートラブルで特に多い症状が腰痛。
妊娠が成立すると赤ちゃんをお腹で育てる為、身体(特に骨盤周り)が大きく変化することが腰痛の一因と考えられます。

妊娠3ヶ月ごろには、卵巣ホルモンの一種であるリラキシンというホルモンが分泌されます。
このホルモンは赤ちゃんがお母さんの狭い骨盤を通れるように、出産に備えて関節や靭帯を緩めたりする作用があります。その結果、緩んだ骨盤をお尻の筋肉や腰の筋肉で支えようとして腰痛が起きます。

ホルモンの影響に加え、お腹が大きくなってくると重心が前に移動することによって骨盤や腰椎が前方に傾きます。
この様な状態になってくると、背中の筋肉で体を支えバランスをとろうとし絶えず背中が張り背部痛や腰痛の原因になるのです。
なかには腰やお尻が冷えてしまい痛みが増している方もいらっしゃいます。

~対策~

1、重たい荷物や上のお子さんを抱っこする時などは、片膝を床につけゆっくり持ち上げてください。

2、靴も平面の靴底よりも、 2~3cmの底があるもののほうが重心が後ろになるために歩きやすい方も多いようです。
※ただしヒールのものは転倒の原因となりますので控えましょう。

3、骨盤が緩んで歩くのも辛い時は、骨盤ベルトやさらしで骨盤を固定していきましょう。

4、足、腰、お尻の冷えは痛みを増悪させます。足には靴下2枚とレッグウォーマー、腰とお尻の冷えには腹巻やさらしをし保温しましょう。

おススメのストレッチは背中を丸くするネコのポーズです。
肩幅くらいに両膝を広げ四つん這いになります⇒息を吐きながら背中を丸め、息継ぎをしてまた吐きながら背中を気持ちよいところまで反らします。
これを何度か行っていきましょう。腰のストレッチになり腰痛の解消・予防が期待できます。
また、このポーズを行う事で骨盤底筋をストレッチすることができます。尿漏れの予防や出産の際に子宮が熟化しやすくなると言われています。

腰痛がない場合でもおススメしたいストレッチですね。

腰痛をお持ちの場合、仰向けで寝ることは厳禁です。
シムス位(うつ伏せに寝て片足えお曲げる姿勢)で横向きになり、起き上がる時も横向きのまま起き上がってください。
下肢にシビレや痛みが伴うとヘルニアが疑われます。このような場合はすぐに主治医に相談してください。


下肢静脈瘤

静脈瘤とは、体のすみずみに行きわたった血液が、心臓に戻る血管のことを静脈といい、足の静脈が何らかの原因で太くなりコブ状に浮き出て見えるようになった状態を下肢静脈瘤といいます。
静脈瘤は特に妊娠中に起こりやすいと言われます。

考えられる原因は、
1、エストロゲンが血管を拡張し静脈弁の動きが鈍るため
2、子宮の増大によって骨盤内が圧迫され、血管に負担がかかるため

妊娠中は胎児に酸素や栄養を運ぶ必要があるため血液量が増加し血管が拡張します。
その上、エストロゲンが増加しこのホルモンの働きによっても血管が拡張します。
この血管が拡張しすぎることで「静脈弁」という静脈の逆流を防止する弁が正常に働かず、静脈瘤が発生しやすくなります。
また妊娠中はどんどん子宮が大きくなり周囲の臓器を圧迫します。
特に大静脈が圧迫されると下半身の静脈の血流が滞り、静脈内の内圧が大きくなって逆流を防止する弁に負担がかかってくるのです。
それにより弁が壊れたり、機能不全をきたしたりすると血流が逆流して静脈瘤が発症しやすくなります。

静脈瘤は妊娠初期から現れることもありますが多くの場合お腹が大きくなってくる妊娠中期以降で起こりやすくなります。
胎児への影響はありませんが重症化すると母体の負担が大きくなってしまいます。

早期に発見する場合の初期症状としては足のかゆみ、こむら返り、重苦しさなどが挙げられます。
それらの症状を伴わずに血管のコブが発症することもあります。

一旦発生してしまうと症状は自然に治ることはなく徐々に悪化してしまうので早めに主治医に相談をして下さい。

~対策~
・足の血行を良くする
だるいと思ったらフットマッサージや足湯を行い足全体の血行を良くしていきましょう。
寝ている間の着圧ソックスは控えてください。
横向きに寝て、旦那さまに太ももからふくらはぎを踏んでもらう事もいいでしょう。

・足を圧迫し高くあげる
長時間同じ体勢が続く人は1時間に5~10分程足を高くしたり就寝時には必ず横向きに寝て足をクッションなどて高く保ちましょう。

~静脈瘤のマッサージの仕方~

1.まず太もものリンパの流れを良くするために、内ももから心臓の方へ手のひら全体で押し上げます。

2.手のひらを使って、ふくらはぎや静脈瘤のできている下方から上に押し上げるように交互にマッサージします。ゆっくり丁寧に行うのがポイントです。

3.次は指の関節を使い、細かくクリッピングするような手技でふくらはぎの筋肉をマッサージします。

4.包帯かサポートストッキングで固定し、足を上に上げて休みます。

(マッサージ方法が分からない!という方はお気軽にスタッフにお声かけ下さい)

~静脈瘤の体操法~

妊娠23週以降、赤ちゃんは目を開けたり音が聞こえるようになったりとぐんぐん成長していきます。
お母さんは大きくなったお腹に血管が圧迫されて脚に静脈瘤ができやすくなってきます。
今回紹介する体操法はお腹が大きくなることで圧迫される腹部静脈の循環を改善していきます。

1、仰向けになり膝を立て腕を組みます。両腕を胸の前なるべく高い位置で組みます。
(膝がぐらぐらする人は二つ折りの座布団や布団を膝下にはさみながら行ってください)

2、左右交互に顔を向ける
ゆっくりと右肩を床から浮かして顔も左側を向きます。この状態で5秒キープします。
今度は左肩を浮かして顔を右側に向けて5秒キープ。これを4セット繰り返します。
(急に向きを変えずゆっくりと行っていきましょう)

注意事項
おなかが大きくなり始めているのできついと感じる時は無理に行わないようにしましょう。
足に静脈瘤ができている部分は押さえないようにしましょう。

不妊症・妊婦施術は女性専門 みやび鍼灸院|東京都新宿区 (miyabi-shinkyu.com)

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